見も知らぬ
みもしらぬ
連体詞
標準
completely unknown (usu. of people)
文例 · 用例
友に裏切られたことは、見も知らぬ男に裏切られたより悲しい――といふのは誰でも分る。
— 中原中也 『我が生活』 青空文庫
秋深き自然の下に、見も知らぬ隣人が生活している。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
これからは見も知らぬ婦人が彼を護つてくれるのだ。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『旗手クリストフ・リルケ抄』 青空文庫
彼の中隊が、橇でなく徒歩でやって来ていたならば、彼も、今頃、どこで自分の骨を見も知らぬ犬にしゃぶられているか分らないのだ。
— 黒島伝治 『渦巻ける烏の群』 青空文庫
と思ってそれが見も知らぬ人の顔であるとき、彼はよく変なことを思った。
— 梶井基次郎 『冬の日』 青空文庫
少女から處女の境界に移つて行く時の不安、懷疑、驚異、煩悶、つぎ/\に心内に開けてゆく見も知らぬ世界、而して遂には生活の渦中に溶けこんで何んの不思議でもなくなつて行くそれ等の不思議な變化、さうしたものが僅かな皮肉に包まれたやみがたい女性の執着によつて表現されてゐる。
— 有島武郎 『水野仙子氏の作品について』 青空文庫
例えば愛について言ってみますと、一人の夫が道を歩きながら、見も知らぬ女性に愛を語ろうとしたら、これは不道徳ばかりでなく、場合によっては法律上の問題になります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
六 二階の階子壇の一番上の一壇目……と思ふ處へ、欄間の柱を眞黒に、くツきりと空にして、袖を欄干摺れに……其の時は、濃いお納戸と、薄い茶と、左右に兩方、褄前を揃へて裾を踏みくゞむやうにして、圓髷と島田の對丈に、面影白く、ふツと立つた、兩個の見も知らぬ婦人がある。
— 泉鏡太郎 『霰ふる』 青空文庫
作例 · 標準
見も知らぬ土地で一人暮らしを始めるのは不安だった。
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パーティー会場には、見も知らぬ人ばかりで緊張した。
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旅行中、見も知らぬ親切な人に助けられた。
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