憑る
うつる
動詞
標準
文例 · 用例
神なけれども霊あって来り憑る。
— 泉鏡花 『一景話題』 青空文庫
たま/\鬼魅の憑る處となりて、疾病狂せるが如く、醫療手を盡すといへども此を如何ともすべからず。
— 泉鏡太郎 『唐模樣』 青空文庫
神なけれども霊あつて来り憑る。
— 泉鏡太郎 『甲冑堂』 青空文庫
また何か憑る所があれば妖をなす。
— 閲微草堂筆記(清) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
それを焚けば憑る所をうしなう。
— 閲微草堂筆記(清) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
で、今頃は其の窓も容赦なく取毀されて、継母の執念も其の憑る所を失ったであろうか。
— 岡本綺堂 『画工と幽霊』 青空文庫
或は神が其木に憑ることを好まれた木や、神の御贄に常住供へた植物を遠慮する心持ちが、反対に神が其植物に躓かれたからの憎みを、氏人としては永劫に表現する責任があるのだ、と説明したりしてゐる。
— 折口信夫 『信太妻の話』 青空文庫
古墓の祖先の霊で、憑るからのより神であらう。
— 熊本利平氏に寄す 『雪の島』 青空文庫