老境に入る
ろうきょうにいる
表現動詞-五段-ラ行
標準
to be advanced in age
文例 · 用例
そうかと思うと四十過ぎまでは、何の存在も認められなかった人が、中年からそろそろ活動を始め、老境に入るに従っていよいよ冴えて来たという人もあります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
胃酸過多の人間も老境に入ると自然と胃液の分泌が減るにつれ進んで酢の気を好もしくなると言います。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
彼等二人は両親が亡くなって自分等も老境に入るまでしみじみと噺をした事がない。
— 長塚節 『太十と其犬』 青空文庫
彼の父は、蜜柑の山を見廻つたり、鶏を飼つたりして、老境に入る支度をしてゐた。
— 牧野信一 『「悪」の同意語』 青空文庫
彼は孫真人が赤い虎を従えている図をかかせて、それを町の店なかに懸けて置くこと数年、だんだん老境に入るにしたがって、毎日唯ぼんやりと坐ったままで、画ける虎をじっと見つめていた。
— 異聞総録・其他 『中国怪奇小説集』 青空文庫
□私の傾能は老境に入るにしたがつて、色の世界から音の世界――声の世界へはいつてゆく。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
谷崎というひとは官能的なのね、情感的デカダンスが荷風であるとすれば、谷崎はもっとずっと人間的には自然発生で、肉体の年齢のままに官能が老境に入るたちの人ですね。
— 一九四三年(昭和十八年) 『獄中への手紙』 青空文庫
作例 · 標準
祖父はすっかり老境に入り、最近は散歩をすることが唯一の日課になっている。
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あれほど頑健だった彼も、ついに老境に入ったのか、足腰が弱ってきたようだ。
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多くの芸術家は、老境に入ってからこそ、その作風を完成させると言われる。
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