語り草
かたりぐさ
名詞
標準
story
文例 · 用例
この名を聞きて思い出す昔の語り草はならぶるも管なるべし。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
街道の並木の松さすがに昔の名残を止むれども道脇の茶店いたずらにあれて鳥毛挟箱の行列見るに由なく、僅かに馬士歌の哀れを止むるのみなるも改まる御代に余命つなぎ得し白髪の媼が囲炉裏のそばに水洟すゝりながら孫|玄孫への語り草なるべし。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
所が、何でも久米正雄夫人自身の懷姙中の運勢の素晴しかつたことは今でも鎌倉猛者連の語り草になつてゐるくらゐださうだが、懷に入つてふとるといふ八卦でもあらうか?
— 南部修太郎 『麻雀を語る』 青空文庫
――『こは古き語り草なれど、なおつねに新たなり!
— BILLEDBOG UDEN BILLEDER 『絵のない絵本』 青空文庫
その葬儀の華やかさは、五年のちまで町内の人たちの語り草になりました。
— 太宰治 『女の決闘』 青空文庫
火事のあかりにてらされながら陣州屋をたしなめていたときの次郎兵衛のまっかな両頬には十|片あまりの牡丹雪が消えもせずにへばりついていてその有様は神様のように恐ろしかったというのは、その後ながいあいだの火消したちの語り草であった。
— 太宰治 『ロマネスク』 青空文庫
その葬儀の盛大なこと、芸界の敵味方ともにその天分を惜んだこと、近年芸界の語り草でございましょう。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
のちのちまでの語り草にせい」 途端!
— 仙台に現れた退屈男 『旗本退屈男 第七話』 青空文庫
作例 · 標準
彼の奇抜なアイデアは、社内の語り草になっている。
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あの日の大逆転劇は、地域の人々の語り草だ。
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昔の村には、不思議な語り草が数多くあった。
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