屈み込む
かがみこむ
動詞
標準
文例 · 用例
船の水平を保つように、各自の位置を平均して取ってくれたまえ」 東屋氏は上機嫌で船縁に屈み込むと、子供のように水と舷側の接触線を覗き込んでいたが、不意に立上って私をふん捉えた。
— 大阪圭吉 『死の快走船』 青空文庫
警察医は、早速屍体の側へ屈み込むと、私達を上眼で招いた。
— 大阪圭吉 『気狂い機関車』 青空文庫
助役は青い顔をして屈み込むと、でも、平気でその肌へ指をグッと押付けました。
— 大阪圭吉 『とむらい機関車』 青空文庫
……ほんとにトボケてるのか、わざとトボケてるのか、これから実験して見ましょう」 そう云って「怪我人」の前へ屈み込むと、眼だけ覗いている繃帯頭の顔を、ジーッと睨みつけた。
— 大阪圭吉 『三狂人』 青空文庫
とした園絵が、本能的に小さく屈み込むと、「御新造さま、ぬるくァござんせんか。
— 新版大岡政談 『魔像』 青空文庫
僕が崖から飛び下りれば、その男も飛び下りてしまうに違いないし、僕が其処に屈み込むか後に引返すかすれば、その男も同じようにするに違いない。
— 豊島与志雄 『道連』 青空文庫
宛も、徐々に身を起して、窓に何かを見つめ、恐れて急に屈み込む、そういう動作が繰返されてるかのようだった。
— 豊島与志雄 『守宮』 青空文庫
学校に出てもなんだかつまらなく、ノートを取ることにうんざりして、それかって友人との雑談にも気が進まなくて、彼は一人ぼんやり、池の縁の木蔭に屈み込むことが多かった。
— 豊島与志雄 『反抗』 青空文庫