雨落ち
あまおち異読 あめおち
名詞
標準
place where raindrops fall from the eaves
文例 · 用例
しとしとと雨は降る、雨落ちの音が、ぽちゃりぽちゃりと落ちはじめた。
— 伊藤左千夫 『告げ人』 青空文庫
伝吉はまず雨落ちの石へそっと菅笠を仰向けに載せた。
— 芥川龍之介 『伝吉の敵打ち』 青空文庫
吹くともなく渡る風のせいであろう、そこここに散っている桜の花も、いつの間にかこっちへ吹きよせられて、今では、雨落ちの石の間に、点々と白い色をこぼしている。
— 芥川龍之介 『運』 青空文庫
また実際そのお島婆さんの家と云うのが、見たばかりでも気が滅入りそうな、庇の低い平家建で、この頃の天気に色の出た雨落ちの石の青苔からも、菌ぐらいは生えるかと思うぐらい、妙にじめじめしていました。
— 芥川龍之介 『妖婆』 青空文庫
※子は、急に引きしまった顔になりながら、何故あんなに急に飛び立ったのかと少し延び上って外をすかして見ると思い掛けず隅の雨落ちの所に洋傘を半つぼめにしたお久美さんが立って居た。
— 宮本百合子 『お久美さんと其の周囲』 青空文庫
と振り切る様にして又元の雨落ちの所から下へ下りた。
— 宮本百合子 『お久美さんと其の周囲』 青空文庫
「梯子を貸して貰ひ度いが――」 裏の物置から持つて來た九つ梯子を雨落ちに据ゑると、一番上は丁度雨戸の欄間に屆きます。
— 蝉丸の香爐 『錢形平次捕物控』 青空文庫
「ここでございますよ、親分さん」 店と奥の境、ちょうど庭木戸を入った雨落ちのところに、番頭和助の死体が、菰を被せてありました。
— 三千両異変 『銭形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日雨落ちについて考えている。
雨落ちという言葉は日本語で重要だ。
彼は雨落ちの意味を理解している。
この文には雨落ちが含まれている。