半死半生
はんしはんしょう
名詞
標準
all but dead
文例 · 用例
それでも歌女寿は意地悪く稽古を休ませなかったので、彼女は殆ど半死半生のおぼつかない足もとで稽古台の上に毎日立ちつづけていた、お仲も肚の仲ではらはらしていたが、大師匠の怖い目に睨まれて、彼女はどうすることも出来なかった。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
」と附添の者が叫んで、それを抱き上げ、私の見ている窓の下に連れて来て、用意の手桶の水を、ざぶりとその選手にぶっかけ、選手はほとんど半死半生の危険な状態のようにも見え、顔は真蒼でぐたりとなって寝ている、その姿を眺めて私は、実に異様な感激に襲われたのです。
— 太宰治 『トカトントン』 青空文庫
……ここで、一度待合になった処、開店の晩に、酔って裏二階から庇合へ落ちて、黒塀の忍返しにぶら下って、半死半生に大怪我をした客があって、すぐに寂れて、間もなく行方知れずそれは引越す。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
婦女等は船の動くと与に船暈を発して、かつ嘔き、かつ呻き、正体無く領伏したる髪の乱に汚穢を塗らして、半死半生の間に苦悶せり。
— 泉鏡花 『取舵』 青空文庫
半死半生の病人や色の黒くなるのを困る婦女子ではあるまいし、太陽の光線がなんでそんなに恐いのだ。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
彼は半死半生のお葉を抱え起して、霎時は飽かずに其顔を眺めていたが、やがて傍の谷間の清水を掏い取って、女の口に注ぎ入れた。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
砥石の下には頭をタタキ潰された蚯蚓が一匹、半死半生に変色したまま静かに動いていた。
— 夢野久作 『巡査辞職』 青空文庫
其日も暮れ、夜に入りて四辺の静になるにつれ、お村が悲喚の声|冴えて眠り難きに、旗野の主人も堪兼ね、「あら煩悩し、いで息の根を止めむず」と藪の中に走入り、半死半生の婦人を引出だせば、総身赤く腫れたるに、紫斑々の痕を印し、眼も中てられぬ惨状なり。
— 泉鏡花 『妖怪年代記』 青空文庫
作例 · 標準
彼は深い森の中で半死半生の状態で発見された。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
激しい戦いの後、兵士たちは半死半生となって横たわっていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
半死半生の危機を乗り越え、彼は新たな人生を歩み始めた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash