山笠
やまかさ
名詞
標準
文例 · 用例
韮山笠の周囲を切り去つたやうな小さな編笠をかぶつて手に何か袋を提げて居る。
— 長塚節 『しらくちの花』 青空文庫
ひとりは筒袖だん袋に韮山笠をかぶった歩兵である。
— 歩兵の髪切り 『半七捕物帳』 青空文庫
「……あの……申上げます」「何じゃ金作……草取りか……」「ヘエ……その……御門前に山笠人形のような若い衆が……参いりました」「……何……人形のような若衆……」「ヘエ……その……刀を挿いて見えました」「……お名前は……」「……ヘエ……その……友川……何とか……」 平馬は無言のまま筆を置いて立上った。
— 夢野久作 『斬られたさに』 青空文庫
博多の山笠舁きは電信柱を突きたおすんだぞ。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
◇第一個条が、十六歳にならぬ中に柳町の花魁を買うこと―― ◇第二個条が、身代構わずに博奕を打つ事―― ◇第三個条が、生命構わずに山笠を舁ぐ事―― ◇第四個条が、出会い放題に××する事―― ◇第五個条が、死ぬまで鰒を喰う事―― ◇第六個条が……まあコレ位に負けといて下さい。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
それから物変り星移って徳川時代に入り、筑前福岡が黒田の城下となった時、その梅津の本家の方は博多に在住してその頃の所謂町役者となり、山笠に名高い博多の氏神、櫛田神社の神事能を受持っていた。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
(下略)」 又翁が博多北船の梅津朔造氏宅に出向いた際、折節山笠の稚児流れの太鼓を大勢の子供が寄ってたたいているのを、翁が立寄って指の先で撥を作って打ち方を指導していた姿が、何ともいえず神々しかったという逸話もある。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
その押絵は、その春の末、博多で名高い山笠のお祭りのある前に櫛田神社の絵馬堂にあがりました。
— 夢野久作 『押絵の奇蹟』 青空文庫