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撓やか

たわやか
形容動詞
1
標準
flexible
文例 · 用例
姿を、然うして撓やかに折重ねた、袖の色は、濃い萌黄である。
泉鏡太郎 魔法罎 青空文庫
青いのが葉に見えて、先刻の白い花が俤立つ……撫肩をたゆげに落して、すらりと長く膝の上へ、和々と重量を持たして、二の腕を撓やかに抱いたのが、其が嬰兒で、仰向けに寢た顏へ、白い帽子を掛けてある。
泉鏡太郎 人魚の祠 青空文庫
仏蘭西の象徴派詩人の作にあるやうな、幽婉な、涙ぐましいこの曲の旋律は、心もち面窶れのした妓の姿に流れて撓やかな舞振を見せた。
大正六(一九一七)年 茶話 青空文庫
しかし私はこの女優が芸術家としての修養は、これ程の重い歎きにも堪へ得るだけの感情の撓やかさを持つてゐるに違ひないと思つてゐた。
大正八(一九一九)年 茶話 青空文庫
子猫みたいにイタズラっぽく精力的なその顔は一面の雀斑で、化粧も棒紅が唇の外にはみだすほどグイとひく乱暴さだったが、外見ひ弱そうな肉体が裸になると撓やかで逞ましいのも好きだったし、常に濡れているような睫の長い黒瞳に情熱が溢れているのにも惹かれていた。
田中英光 さようなら 青空文庫
明けてある障子の向うに狭い庭がみえる、午後のもう傾きかけた日ざしのなかに、芒の穂が銀色に浮きでている、萩の撓やかな枝もさかりの花で、そのあたりいちめん雪を散らしたようだ。
風鈴 日本婦道記 青空文庫
処がそれは、大一番の丸髷に赤い鹿の子のてがらをかけた、たわやかな美人なのである。
若杉鳥子 浅間山麓 青空文庫
がらす戸の外にはたわやかなる紺青の海。
與謝野晶子 晶子詩篇全集拾遺 青空文庫
作例 · 標準
撓やかな身のこなしで舞台を舞う踊り子の姿に、観客は皆釘付けになった。
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彼女の指先は、ピアノの鍵盤を叩くというより、撓やかに撫でるように動いた。
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「竹のように撓やかで強い女性になりたい」と、彼女は新年の抱負を語った。
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撓やか(たわやか) — 幻辞.com