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小さ刀

ちいさがたな
名詞
1
標準
文例 · 用例
小さ刀も見えなかった。
岡本綺堂 玉藻の前 青空文庫
剔りくじるまだ見ぬ海の靈獸、小さ刀の刄にぬるる妖のしたたり。
薄田泣菫 泣菫詩抄 青空文庫
すると、大名の人形が、左手を小さ刀の柄にかけながら、右手の中啓で、与六をさしまねいで、こう云う事を云いつける。
芥川龍之介 野呂松人形 青空文庫
豹、虎の革の半袴は捨てて、正式の折目袴に、白綾の小袖、金糸の縫紋、そして濃い紫地に桐もようの裃を着け、帯びた小さ刀も、提げた太刀も、華奢な風雅男のすがただった。
第一分冊 新書太閤記 青空文庫
『お持物、式服を、頂戴する』『…………』 黙然と、うなずいて、彼はまだ着た儘であった大紋を脱ぎ、烏帽子、鼻紙、小さ刀、扇子など、すべてを揃えて、田村家の家臣に渡した。
吉川英治 新編忠臣蔵 青空文庫
田村邸から、遺物として受け取った、小さ刀、懐紙、扇子、足袋なども。
吉川英治 新編忠臣蔵 青空文庫
しかしこっちも武士の卵、小さ刀に手をかけてこわごわながら近づくと、先も刀を押えて用心腰、いよいよ双方すれ違う途端、急に恐ろしくなって僕はパッと逃げ出す。
山本笑月 明治世相百話 青空文庫