篶竹
篶竹
名詞
標準
文例 · 用例
山の傾斜や、少々坦らになったところなどは、大抵、篶竹が深く茂って居る。
— 折口信夫 『山の湯雑記』 青空文庫
山へ来た当座は、毎日篶竹の笋が膳について来た。
— 折口信夫 『山の湯雑記』 青空文庫
おなじ地竹と言っても、羽後の三山に亘って生える笋は、唯の篶竹のよりは肥えている。
— 折口信夫 『山の湯雑記』 青空文庫
此二つの沢に挟まれた尾根が唐松尾の登路で、始めは路もさして悪くはなかったが、中頃から篶竹が蔓り出し、熊笹が繁り、終には岩が顕われて、栂の林に抱き込まれた。
— 木暮理太郎 『奥秩父の山旅日記』 青空文庫
これは篶竹取りの道だと兼て教えられていたので、左に登り初めると「右すす山道、左かんこうじぎょうしよ」(官行事業所ならん)と書いた札が立ててあった。
— 木暮理太郎 『奥秩父の山旅日記』 青空文庫
九時国境の標木が立ててある処へ達して、左に人丈けよりも高い篶竹の中を潜り下ること十分で、最低の鞍部に出た。
— 木暮理太郎 『奥秩父の山旅日記』 青空文庫
其処から南に四、五尺もある篶竹の中を掻き分けて下ると、三十分で将監峠の頂上へ出られる。
— 木暮理太郎 『秩父の奥山』 青空文庫
頂上の原は大きな鍋を伏せたような小山が幾つか並んで、凹凸は有るが余程広く、一面に小笹や篶竹が生えているのみで、木立がないから風情に乏しい。
— 木暮理太郎 『秩父の奥山』 青空文庫