丁子油
ちょうじゆ異読 ちょうじあぶら
名詞
標準
clove oil
文例 · 用例
――こりゃべっぴんのにおいがするようですが、なんていう髪油でしょうかね」「次から次へ、よくとんきょう口がきけるやつだな、これが有名な古梅園の丁子油じゃねえか」「へへえ、この油が丁子油でござんすか。
— 京人形大尽 『右門捕物帖』 青空文庫
「この髷の都ぶりに結いあげているところから察して、たぶんそのほうが手がけた品じゃろうと、かく夜中わざわざ詮議に参ったが、覚えはないか」 受け取って、丁子油のにおいをかいでいたようでしたが、名人の慧眼やまさに的中――。
— 京人形大尽 『右門捕物帖』 青空文庫
においをかいでみましたら、娘が好んで日ごろ使っておりました丁子油の髪油がかおりましたゆえ、こりゃ、どっちにしてもただごとではあるまいというので、急に騒ぎだしましてな、所々ほうぼうと人を派して、だんだんと捜すうちに、あろうことかあるまいことか、深川の先で死体となって揚がったのでござります。
— 京人形大尽 『右門捕物帖』 青空文庫
では、なんじゃな、あれなる黒ねこが、髪の毛をはぎとったのも、そちはどこでとられたか覚えもあるまいが、生前娘がかわいがっていたゆえ、丁子油のにおいから、畜生ながらもだいじにしてくれた人の面影を慕うて、人形とも知らずにとびついたのじゃな」「おそらくそうでござりましょう。
— 京人形大尽 『右門捕物帖』 青空文庫
じゃ、もうこの丁子油の髪の毛も用がねえ品だから、ついでにねこへも供養させてやるぜ。
— 京人形大尽 『右門捕物帖』 青空文庫
じゃ、辰ッ、おまえもひざくりげにたんと湿りをくれておけよ」 こうなると伝六なかなかにうれしいやつで、骨身も惜しまずたちまち揚げ屋の表へ、くるわ駕籠を二丁見つけてまいりましたものでしたから、いよいよ捕物名人の第十五番てがらが、丁子油ならぬ溜飲下げのにおいをそろそろと放ちだしました。
— 京人形大尽 『右門捕物帖』 青空文庫
かねて堺の岡村の丁子油を持って居る。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
これを塗るべしと思って早速丁子油の瓶を出して身体にも足にも塗りつけたです。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
作例 · 標準
多くの若い家族が新築の町住に移り住んだ。
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