編首
へんしゅ
名詞
標準
文例 · 用例
すなわち、編首にいわゆる直接のために眼光を掩われて地位の利害に眩するものなり。
— 福沢諭吉 『学者安心論』 青空文庫
即ち編首にいえる如く、一人の教育と一国の教育と区別ある所以なり。
— 福沢諭吉 『教育の事』 青空文庫
我邦においても、古律は隋唐の律を模範として、名例律という称を用い、また維新の際に編成した「新律綱領」もその編首に名例律を置いたのであった。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
民國で編纂された現行法律にも、家族主義を執るべき理由を、堂々と宣言してあるが(『中華六法全書』民律草案第四編首章參看)、その内容は明清時代の法律のそれと、著しく逕庭があつて、所謂強弩の末勢の憾がないでもない。
— 桑原隲藏 『支那の孝道殊に法律上より觀たる支那の孝道』 青空文庫
かくて、編緝局の命にて、かならず全部の刊行をはたすべし、刊行の工事は同局の工塲に托すべし、篇首に、本書は、おのれ文部省奉職中編纂のものたることを明記すべし、そこばくの獻本すべし、などいふ約束を受けて、十月二十六日、稿本を下賜せられ、やがて、同じ工塲にて、私版として刊行することとはなりぬ。
— 大槻文彦 『ことばのうみのおくがき』 青空文庫
されば、初には、附録として、語法指南、字音假名づかひ、名乘字のよみ、地名苗字などの讀みがたきもの、和字、譌字、又は、諺、など添へむの心なりしかど、(語法指南のみは、篇首に載せつ)今はしばらくこゝにとぢめて、再版の時を待つことゝはせり。
— 大槻文彦 『ことばのうみのおくがき』 青空文庫
(二)宋の王柏は論語の堯曰篇首の二十四字を堯典の脱簡なりとして、舜讓于徳弗嗣の下に補つた、又同篇の曰予小子履以下四十六字は、墨子兼愛篇に引ける湯説と殆ど一致し、(論語の孔注には墨子に湯誓を引けるといつて居る)雖有周親以下四句は、兼愛篇の武王が泰山隧に事ふる祝詞と粗ぼ同じである。
— 内藤湖南 『尚書稽疑』 青空文庫
釋言篇は大體釋詁の體裁に倣つたものであるが、其の篇首の殷齊中也といふ一句は、此篇の出來た頃の時代思想の特徴を表はしてゐるとも謂ふべきものである。
— 内藤湖南 『爾雅の新研究』 青空文庫