本訓
ほんくん
名詞
標準
文例 · 用例
この辺で、むかし松本訓導という優しい先生が、教え子を救おうとして、かえって自分が溺死なされた。
— 太宰治 『乞食学生』 青空文庫
彼はその夢うつつの何日目かに、眼の色を変えて駈け付けて来た同僚の橋本訓導の顔付を記憶していた。
— 夢野久作 『木魂』 青空文庫
その中にも同僚の橋本訓導は、真先に椅子から離れて駈け寄って来て、彼の肩に両手をかけながら声を潤ませた。
— 夢野久作 『木魂』 青空文庫
之が所謂、紀の日本訓みである。
— 折口信夫 『古代中世言語論』 青空文庫
之に導かれて、古事記でも日本訓みが行はれて来る。
— 折口信夫 『古代中世言語論』 青空文庫
昔は日本訓みに訓んだでせうが、平安朝時代にはかう音読してゐます。
— 折口信夫 『日本美』 青空文庫
の内どれが一体一等正当なのか、又夫々の論理の間の論理的関係はどうなのか、一向判り得ないように出来ている論理上の民族性と、同列に並べることは、思想というものに就いての科学的基本訓練に欠ける処があるという証拠にしかならないだろう。
— 戸坂潤 『哲学の現代的意義』 青空文庫
この基本訓練がすんで、むしろこれはむずかしいものだということがわかる時があって、表芸に入るのである。
— 中井正一 『美学入門』 青空文庫