無官
むかん
名詞
標準
being out of office
文例 · 用例
」「無官の太夫じゃない、水芸の太夫さ。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
然し検非違使でゞもあれば兎に角、検非違使の別当は参議以上であるから、無位無官の者が突然にそれを望むべくは無い。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
古より東国には未だ曾て無い大動揺が火の如くに起つて、瞬く間に無位無官の相馬小次郎が下総常陸上野下野を席捲したのだから、感じ易い人の心が激動して、発狂状態になり、斯様なことを口走つたかとも思はれる。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
猫の糞|可哀相なり、鼻下の髯、二|分程のびて物いへば、いつも滅茶苦茶、今も猶無官の大夫、実際は可哀相だよ。
— 石川啄木 『詩』 青空文庫
「俺の家は、代々無位無官の者を婿にしたためしがない、女がほしいなら、読書して、高科にのぼるがいい」 劉万戸はこう言って世高を恥かしめてから車を出した。
— 田中貢太郎 『断橋奇聞』 青空文庫
無位無官の人の用いる※の絹の直衣、指貫の仕立てられていくのを見ても、かつて思いも寄らなかった悲哀を夫人は多く感じた。
— 須磨 『源氏物語』 青空文庫
しかれども無位無官一兵卒等の語を聞きてはこらえかねたる怒気むらむらと心頭に上りぬ。
— 正岡子規 『従軍紀事』 青空文庫
本三位の卿の擒となりて京鎌倉に恥を曝せしこと、君には口惜しう見え給ふほどならば、何とて無官の大夫が健氣なる討死を譽とは思ひ給はぬ。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
作例 · 標準
長年勤めた大臣の職を辞し、今は無官の身となって静かに故郷で暮らしている。
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彼は無官ながらも、その深い知見から多くの政治家たちのアドバイザーを務めている。
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無官の時代が長かった彼だが、その実力を見込まれて再び表舞台に呼び戻された。
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