即吟
そくぎん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
improvisation (of a poem)
文例 · 用例
乗合もそれは目出度と言うので、いくらか包んで与る者もあり、即吟で無理に一句浮べる者もありさ。
— 泉鏡花 『取舵』 青空文庫
即吟一句を与えて追っ払った。
— 種田山頭火 『雑記』 青空文庫
この夜、翁の請に応じて即吟、白扇に題したる我句は、越えて来て又|一峰や月のあと 暁天の白むまで眠り得ず、翌朝日|闌けて起き出でたるは、いつの間にか明方の熟睡に入りたりしと覚ゆ。
— 北村透谷 『三日幻境』 青空文庫
招かれる文士のなかには例年通り今から、即吟の下拵へに取蒐つてゐる向もあるらしいと聞いてゐる。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
さみしさ、あつい湯にはいる、――これは嬉野温泉での即吟だが、こゝでも同様、さみしくなると、いらいらしてくると、しづんでくると、とにかく、湯にはいる、湯のあたゝかさが、すべてをとかしてくれる。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
夜おそく湯へゆく、途上即吟一句、――・水音に蚊帳のかげ更けてゐる 七月三日晴、これで霖雨もあがつたらしい、めつきり暑くなつた。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
ここで直ぐ料理に掛けるのが即吟で、点になるのだ。
— 江見水蔭 『悪因縁の怨』 青空文庫
つまり連作らしい歩み方を踏み出したのであるが、内容としては、少し無成算な即吟の嫌ひがあり過ぎる。
— 折口信夫 『橘曙覧評伝』 青空文庫
作例 · 標準
旅先の美しい夕焼けに感動した歌人が、その場で即吟して一首の和歌を詠み上げた。
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即吟の会では、与えられたお題に対して制限時間内に俳句を作るという、瞬発力が試される。
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彼は宴席で突然マイクを向けられたが、流石の才覚で機転の利いた詩を即吟し、会場を沸かせた。
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