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夏毛

なつげ
名詞
1
標準
summer fur
文例 · 用例
紅葉がさねの薄葉の、把る手も薫るばかりなのを膝の上に置いて、兼好はしばらくじっと思案していたが、やがて机の上から筆と硯とを取り寄せて、夏毛の鹿の筆を染めて「なよ竹の」と美しい墨色で書いた。
岡本綺堂 小坂部姫 青空文庫
剥製の箱は素敵に大きなもので、シャモアの立派なのが三|疋、シュネーフーンに狐やフュレーなどは、冬毛と夏毛をわけて、山草をあしらった大きな台にのせてある。
辻村伊助 スウィス日記 青空文庫
と急に、先登のフォイツが、何か一大事でも話すように、声をひそめてささやいた、言葉は分からない、指さした方を見ると、岩の上を、ちょろちょろ駆けあるく茶色の動物が見えた、夏毛のフュレーである。
辻村伊助 スウィス日記 青空文庫
それに花やかな弓小手、太刀を佩き短刀を差して頭に綾藺笠、腰には夏毛の行縢、背には逆顔の箙、手には覚えの弓、太く逞しい馬を曳かせて、それに介添を一人と弓持一人と的持を三人ずつ引具して、徐々と南の隅へ歩み出でたのであります。
お銀様の巻 大菩薩峠 青空文庫
われ/\が『鹿の子』とよんでゐる斑のある毛は夏毛のときのものです。
本多靜六 森林と樹木と動物 青空文庫
先に住んで居た人の置いて行った箱庭にさえ、小さなつげとつつじが、黒い、緑のよごれた毛糸のたまのようにくっついて居る。
宮本百合子 一九二三年冬 青空文庫
作例 · 標準
冬毛から夏毛に生え変わり、犬の見た目が軽やかになった。
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夏毛になると、毛の密度が減って涼しそうに見える。
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この猫は夏毛の時期でもふわふわしていて、抱き心地が良い。
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