もの恐ろしい
ものおそろしい
形容詞
標準
vaguely frightening
文例 · 用例
遠い山の、田舍の雪の中で、おなじ節分の夜に、三年續けて火の過失をした、心さびしい、もの恐ろしい覺えがある。
— 泉鏡太郎 『火の用心の事』 青空文庫
しかし、翌朝になってみると、この世が現在も未来も、すべてがもの恐ろしい、空虚の底へなだれ込んでしまったのを知りました。
— 小栗虫太郎 『紅毛傾城』 青空文庫
あの塔の中にあるものは、もの恐ろしい沈黙と、総てのものを支配する大きい大きい暗黒ばかり、その沈黙と暗黒とへ、私はこの身を何んで投げよう。
— 国枝史郎 『レモンの花の咲く丘へ』 青空文庫
幾年もの恐ろしい努力のあとについに休息し得ることは、いかに楽しいことだったろう!
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
恐竜どものおそろしいさけび声が洞窟をはげしくゆすぶり、まるで地獄の底にある思いだった。
— 海野十三 『恐竜島』 青空文庫
母親の力というものおそろしい作用がある。
— 一九四七年(昭和二十二年) 『日記』 青空文庫
一ぴきの大きな大きなコウモリが、サッと目をかすめてとんでいったような、なんともいえぬものおそろしい感じでした。
— 江戸川乱歩 『妖怪博士』 青空文庫
またしても、あの笑い声が、広い部屋に反響して、ものおそろしいひびきをたてたのです。
— 江戸川乱歩 『妖怪博士』 青空文庫
作例 · 標準
暗い森の奥から聞こえてくる、得体の知れない叫び声がもの恐ろしい。
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突然の雷鳴と地響きに、彼女は何かもの恐ろしいことが起きる予感がした。
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怒りで震える彼の沈黙は、叫び声よりも何倍ももの恐ろしい。
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