妾
しょう
名詞頻度ランク #37406 · 青空 10494 例
標準
mistress
文例 · 用例
妾を見てしとやかにゐやなし、許させ給へ、この子の振舞を。
— 萩原朔太郎 『花あやめ』 青空文庫
いなとよ、妾は柳は柳なれど、加賀の千代の句近し、おんみは河内の國玉越の里の柳、楊枝にけづりてもなよよかなり。
— 萩原朔太郎 『花あやめ』 青空文庫
妾はこの譬のをかしさに笑へば玉枝の君もうちほほゑむ。
— 萩原朔太郎 『花あやめ』 青空文庫
梅津の君も今は物もいはで彳めるを、玉枝の君と妾とは目見合せてをり、さすがに恐しからぬにもあらず。
— 萩原朔太郎 『花あやめ』 青空文庫
殘る一人席なくて困じけるを、かの醉ひしれたるまめ男、自らは千鳥足の危きをも顧みず、數ならぬ妾に席を讓り賜はりしは、さきのにくさ、恐しさも忘れさりていとど嬉しかりき、この人なからましかば、わが足は棒になりてそれより石に化りなまし。
— 萩原朔太郎 『花あやめ』 青空文庫
やがて凜とした甲聲『殺せ、殺せ、妾を殺して……こ……この人に罪は無い、みんな妾が惡いのだから』婀娜かしい襦袢の袖が縺れて、男の肩に纏綿る。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
なんのお妾さんの一人や二人。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
この家は前持主に妾が与えし愛の代償として譲られしものに御座候。
— ――朝と昼―― 『巴里のキャフェ』 青空文庫
作例 · 標準
歴史小説の中では、主君の寵愛を受けた妾たちが権力を巡って争う様子が描かれる。
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彼は裕福な商人の隠居所に妾を囲っていたが、世間には秘密にしていた。
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その屋敷の離れには、主人が密かに通っている妾が住んでいるという噂だ。
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標準
I
作例 · 標準
古典劇の舞台で、姫君役の女優が「妾の願いを聞き届けてください」と切なく訴えた。
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時代劇の台本を読み込み、貴族の女性が一人称として使う「妾」の響きを研究した。
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彼女は冗談めかして「妾にお任せください」と言い、優雅に頭を下げた。
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