山蜂
やまばち
名詞
標準
文例 · 用例
舌長姥 もし、通草、山ぐみ、山葡萄、手造りの猿の酒、山蜂の蜜、蟻の甘露、諸白もござります、が、お二人様のお手鞠は、唄を聞きますばかりでも寿命の薬と承る。
— 泉鏡花 『天守物語』 青空文庫
どんな名前でも漢語読みにしなければ承知出来ない日本の陸軍では、玉蜀黍をも「ぎよくしよくき」と読ませてゐるが、私は軍人や山蜂のやうに剣を提げた生物は余り好かない方だから、玉蜀黍は成るべく農夫読みに温和しく「たうもろこし」と読んで貰ひたい。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
つまり頬を膨らし、唇で山蜂の飛ぶ音を真似、かくて不満の意を表わすという次第だ。
— POIL DE CAROTTE 『にんじん』 青空文庫
蜂がこんな白い巣をつくるんですか」「そうだよ、蜂といえば、誰でも蜜蜂や山蜂を思いだすけれども、ほかにもいろいろな蜂があるんだ。
— 江戸川乱歩 『智恵の一太郎』 青空文庫