南蛮渡来
なんばんとらい
名詞-の形容詞名詞
標準
imported to Japan by early European traders
文例 · 用例
想えばげすの口の端に、掛って知った醜さは、南蛮渡来の豚ですら、見れば反吐をば吐き散らし、千曲川岸の河太郎も、頭の皿に手を置いて、これはこれはと呆れもし、鳥居峠の天狗さえ、鼻うごめいて笑うという、この面妖な旗印、六尺豊かの高さに掲げ、臆面もなく白昼を振りかざして痴けの沙汰。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
思うに、回りの猛烈であるところから判断すると、必ずや鴆毒にちがいないので、鴆毒ならば南蛮渡来の品だから、容易にその出所を知ることは困難ですが、しかし、いよいよとならばそれもまた大いに必要な探査でした。
— 笛の秘密 『右門捕物帖』 青空文庫
「これこそ南蛮渡来の油薬、とくとごろうじませい」 叫びつつ火打ち石取り出して、五体かまわずに切り火を散らし放ったかと見えるや、全身たちまちぱっと火炎に包まれました。
— 献上博多人形 『右門捕物帖』 青空文庫
他は南蛮渡来の妖しき種ガ島――茲に緩急、二様の飛び道具同士が、はしなくも命を的に優劣雌雄を決することに立到りましたが、勿論、これは贅言を費す迄もなく、その武器の優劣と言う点から言えば、手裏剣よりも短銃に七分の利がある筈でした。
— 続旗本退屈男 『旗本退屈男 第二話』 青空文庫
明皎々たること南蛮渡来の玻璃鏡のごとき、曇りなく研ぎみがかれた職業本能の心の鏡にふと大きな疑惑が映りましたので、間をおかず伝六に不審のくぎを打ちました。
— 生首の進物 『右門捕物帖』 青空文庫
それらの中を、むっつり右門は依然むっつりと押し黙って、かき分けるようにやって行きましたが、と、立ち止まった見せ物小屋は、なんともかとも意外の意外、南蛮渡来の女玉乗り――と書かれた絵看板の前だったのです。
— 南蛮幽霊 『右門捕物帖』 青空文庫
七段返しに宙乗り踊り、太夫は美人で年が若うて、いずれも南蛮渡来の珍しい玉乗り。
— 南蛮幽霊 『右門捕物帖』 青空文庫
南蛮渡来の玉乗りも、むろんその切支丹伴天連が世を忍んだ仮の姿で、岡っ引き長助を殺した直接の下手人は、催眠の術にたけていたおでん屋親子とみせかけているその両名でした。
— 南蛮幽霊 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
この織物の文様は、確かに「南蛮渡来」の雰囲気を感じさせますね。
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