諸県
しょけん
名詞
標準
文例 · 用例
「青森県沿革」本県の地は、明治の初年に到るまで岩手・宮城・福島諸県の地と共に一個国を成し、陸奥といひ、明治の初年には此地に弘前・黒石・八戸・七戸および斗南の五藩ありしが、明治四年七月列藩を廃して悉く県となし、同年九月府県廃合の事あり。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
盛庸等、大同の守将|房昭に檄し、兵を引いて紫荊関に入り、保定の諸県を略し、兵を易州の西水寨に駐め、険に拠りて持久の計を為し、北平を窺わしめんとす。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
氏は国民の団結を造りて、これが総代となり、時の政府に国会開設の請願をなし、諸県に先だちて民衆の迷夢を破らんとはなしぬ。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
二 天皇は日向の諸県君という者の子に、髪長媛という、たいそうきりょうのよい娘があるとお聞きになりまして、それを御殿へお召し使いになるつもりで、はるばるとお召しのぼせになりました。
— 鈴木三重吉 『古事記物語』 青空文庫
かかる弊害は、紀州のみならず、埼玉、福島、岡山、鳥取諸県よりも聞き及ぶ。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
南方の諸県は確かに地味が肥沃ですからねえ。
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫
その第一の敵は、行先が小ロシアの諸県に接近していることで、あちらでは周知の如く、酒の販売が自由に許されていますからね。
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫
郡県の政治は多くの人民の期待にそむき、高松、敦賀、大分、名東、北条、その他|福岡、鳥取、島根諸県には新政をよろこばない土民が蜂起して、斬罪、絞首、懲役等の刑に処せられた不幸なものが万をもって数うるほどの驚くべき多数に上ったのも、それらは皆大使一行が留守中にあらわれて来た現象であった。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫