鼻欠け
はなかけ
名詞
標準
文例 · 用例
たまらねえことになりやがったね、色和尚、恋の遺恨の鼻欠け地蔵とくりゃおしばやものだ。
— 開運女人地蔵 『右門捕物帖』 青空文庫
こっちゃ鼻欠け地蔵の目鼻もつかなくてくさくさしているのに、お番所のやつら、てがらにするにゃはでな人ごろしが降ってわいたというんで、わいわいと景気をつけていたからね。
— 開運女人地蔵 『右門捕物帖』 青空文庫
どっちですかい、鼻欠け地蔵のほうですかい、それとも、こっちの死骸の眼ですかい」「両方よ」「ちぇッ。
— 開運女人地蔵 『右門捕物帖』 青空文庫
最近では新青年に訳載された「鼻欠け三重殺人」で、作そのものより作者のいっている言葉「解決は只一つあり、而してそれのみが可能なり」という一節に敬服した。
— 甲賀三郎 『ドイルを宗とす』 青空文庫
それほど頼りになる探偵が御入用でしたら拳闘家崩れの耳欠け鼻欠けでも、お頼みになったらよろしかったでしょうに!
— 橘外男 『グリュックスブルグ王室異聞』 青空文庫
立派な英語はわかったが、一体フガフガというのは何だと諸君は思われるかも知れないが、それはこの野郎があんまり毛唐の真似をして日本人のくせに無理に作って亜米利加人のような鼻にかかった本場ものの英語を出そうとしているので、どうにもそれが私の耳には鼻欠けのフガフガに聞えて仕方がないのであった。
— 橘外男 『ナリン殿下への回想』 青空文庫
言葉がひどく曖昧で、鼻へ抜ける所を見ると、鼻欠けさんかも知れやしません」 それを聞くと、こちらの二人は、思わず顔を見合わせた。
— 江戸川乱歩 『吸血鬼』 青空文庫
鼻欠けの乃木大将 私の復讐、探偵の仕事は、今や大切な指導者を失ってしまった。
— 江戸川乱歩 『孤島の鬼』 青空文庫