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相扶

そうふ
名詞
1
標準
文例 · 用例
他年|煢々孤立、五洲の内を環顧するに一の同種の国なく一の唇歯輔車相倚り相扶くる者なく、徒らに目前区々の小利を貪りて千年不滅の醜名を流さば、豈大東男児無前の羞に非ずや。
中島敦 斗南先生 青空文庫
これは久しく絶版となっているのであるが、それにしてもともかくも現在の訳がいろいろな点でなるべくこの先駆者と違った特色をもつようにして、そうして両々相扶けて原著の全豹を伝え得るようにしたいと思って、そういう意識をもってこの仕事に取りかかった。
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 宇宙の始まり 青空文庫
「これ患難|相扶陣だ。
国枝史郎 銅銭会事変 青空文庫
今度の争闘は患難だによって、相扶けよという意味だ」 乞食はまたも石を崩した。
国枝史郎 銅銭会事変 青空文庫
私を縛ろうとした刑事と、同じ味方となって相扶相扶けられながら殺人鬼に迫ってゆくのだ。
海野十三 疑問の金塊 青空文庫
蓋し艱難相扶け窮厄相救ふは愛情の発露にして実に人道の至極とする処なり。
田中正造 非常歎願書 青空文庫
放慣れぬにや、將永の徒歩に疲れしにや、二人とも弱り果てし如く、踏み締むる足に力なく青竹の杖に身を持たせて、主從相扶け、喘ぎ/\上り行く高野の山路、早や夕陽も名殘を山の巓に留めて、崖の陰、森の下、恐ろしき迄に黒みたり。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
常に共に進み、常に共に励まし、常に相倚り相扶けるといふ精神こそ、新しい団体の精神でなければならぬ。
岸田國士 演劇と政治 青空文庫