惨苦
さんく
名詞
標準
terrible pain
文例 · 用例
六月の末でもあるから莚の様な蒲団もさほど苦にもならず、いろ/\の悲しみ、歎き、憤りを載せて、幾十百人の惨苦の夢を結ばせた、其の堅い蒲団の上に彼も亦其身を横へて居るのであるが、一度去つた眠りは容易に戻つては来なかつた。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
此予定をつけるには此先幾多の糾弾の惨苦に堪へ得なければならない。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
殺されると云ふそのことが彼には堪へ難い惨苦を想はせたのである。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
しかも其の因縁の糾纏錯雑して、果報の惨苦悲酸なる、而して其の影響の、或は刻毒なる、或は杳渺たる、奇も亦太甚しというべし。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
夜もすがらに泣いて惨苦を忍んだ者に対して、花鳥はその翌日必ず一杯のうなぎ飯をおごってくれた。
— 大阪屋花鳥 『半七捕物帳』 青空文庫
三十六人のうちで、その惨苦を繰り返したものは二十五人で、余の十一人は不思議に助かった。
— 大阪屋花鳥 『半七捕物帳』 青空文庫
染之助も容貌の好くないのが意外の仕合わせとなって、一度も花鳥の凌辱を蒙らなかったが、他人が惨苦を目前に見せ付けられて、夜も昼も恐れおののいていた。
— 大阪屋花鳥 『半七捕物帳』 青空文庫
幼い時から、あらゆる人生の惨苦と戦って来た一人の女性が、労働力の最後の残渣まで売り尽して、愈々最後に売るべからざる貞操まで売って食いつないで来たのだろう。
— 葉山嘉樹 『淫賣婦』 青空文庫
作例 · 標準
彼は戦争の惨苦を肌で経験し、平和の尊さを訴え続けた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
病床での惨苦の末、彼女はついに息を引き取った。
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その映画は、貧困にあえぐ人々の惨苦な生活をリアルに描いている。
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