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本裁ち

ほんだち
名詞
1
標準
文例 · 用例
顔だけはまだ子供のようなあの末子までが、いつのまにか本裁の着物を着て、女らしい長い裾をはしょりながら、茶の間を歩き回るほどに成人した。
島崎藤村 青空文庫
明治三十年八月十日、日暮れて松本裁判所の裏門を出て、始めて監獄へ送らる。
木下尚江 鉄窓の歌 青空文庫
本裁そのままらしく、腰あげも肩あげももりあがっている。
壺井栄 二十四の瞳 青空文庫
実枝がはじめて縫ってきた本裁の着物もただ藍地に白ぬきのあやめの花が分るだけであった。
壺井栄 青空文庫
そして今度は、これまで一回の下吟味しかしていない大亀こと――大岡亀次郎、赤螺三平、阿能十蔵なども、次々に白洲へ呼び出し、いよいよ本裁判にかかるであろうと、奉行の名をもって言明した。
吉川英治 大岡越前 青空文庫