式台
しきだい
名詞
標準
step in a Japanese entranceway
文例 · 用例
見ると、玄関の式台には紋服を着た小坂吉之助氏が、扇子を膝に立てて厳然と正座していた。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
宿坊の造りは一定していないが、往還から少し引ッ込んだ門構えに注連を張り、あるいは幔幕をめぐらせ、奥まった玄関に式台作りで、どうかすると、門前に古い年号を刻み入れた頂上三十三度石などが立っている。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
六畳ばかりの玄関には十四五人の男や女が押し合うように詰めかけていて、坐り切れない人達は式台の上までこぼれ出していた。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
で、矢張り当日、志した奥州路に旅するのに、一|旦引返して、はきものを替へて、洋杖と、唯一つバスケツトを持つて出直したのであるが、俥で行く途中も、袖はしめやかで、上野へ着いた時も、轅棒をトンと下ろされても、あの東京の式台へ低い下駄では出られない。
— 泉鏡太郎 『銀鼎』 青空文庫
「おしまいまで見ていないですぐお帰りになるといいわ」家内は玄関の式台に立って見送り、落ち着いていた。
— ―伊馬鵜平君に与える― 『畜犬談』 青空文庫
新井田氏の玄関によろけこむと、渡瀬は拳固で涙と鼻水とをめちゃくちゃに押しぬぐいながら、「奥さあん」 と大声を立てて、式台にどっかと尻餅をついた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
館の門をはいると、女中が式台の処へ出迎して居る。
— 平出修 『二黒の巳』 青空文庫
俺は何の気なしに車を下りて式台の石段を上つた。
— 平出修 『畜生道』 青空文庫
作例 · 標準
旅館の入り口には、立派な式台が設けられていた。
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昔ながらの日本家屋では、式台がお客様を迎える場所となる。
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靴を脱いで式台に上がると、畳の香りが漂ってきた。
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