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母性愛

ぼせいあい
名詞
1
標準
maternal love
文例 · 用例
勿体ない、私のような者の子によくもそんな男の子が……と言えば「あなたの肉体ではない、あなたの徹した母性愛が生んだのです」と人々もお前も、なおなお勿体ないことを言って呉れる。
岡本かの子 巴里のむす子へ 青空文庫
これこそ本能的母性愛の生み出した天然の芸術であろう。
寺田寅彦 ゴルフ随行記 青空文庫
生れ立ての赤子の掌を寵愛せずにはゐられないやうな、女の本能のプチー(小さくて可愛いゝ)なものに牽かるゝ母性愛的愛慾がかの女の青春を飛び越して、食慾に化してかの女を前へ推しやつた。
岡本かの子 青空文庫
母は其子を兼盛の胤では無いと云張り、兼盛は吾子だと争ったが、畢竟これは母が其子を手離したくない母性愛の本然から然様云ったのだと解せられもするが、又吾が手を離れた女の其子を強いても引取ろうとするのはよくよく正しい父性愛の強さからだとも解せられるのである。
幸田露伴 連環記 青空文庫
……子供の安全を計らなければならぬと思い詰めた、母性愛の半狂乱で飛びかかって来るのですからたまりません。
夢野久作 キチガイ地獄 青空文庫
世間では、母君がついて行くことが異例であると批難したり、ある者はまた御息所の強い母性愛に同情したりしていた。
源氏物語 青空文庫
若き頃の彼は到る処にこの母性愛と恋人を捜し、美しい夫人が彼のフアンである場合、その良人は学者であらうと、金持であらうと大抵阿呆に見えたのである。
徳田秋聲 亡鏡花君を語る 青空文庫
葉子も主任の問いに答えて、彼女一流の雰囲気の含まれた言葉で、恋愛も恋愛だが、生活や母性愛の悩みもあって、今までの生活は行き塞まりが来たので、打開の道を求めようとしたのが、何といっても文学が生命なのだし、新しい結婚問題がどうなるにしても、やはり庸三に頼って行くよりほかないのだといった意味を述べていた。
徳田秋声 仮装人物 青空文庫
作例 · 標準
無償の母性愛に包まれて育った子供は、情緒が安定し、他人を思いやる心が育まれる。
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母親が子供のために自己を犠牲にする姿は、崇高な母性愛の象徴とされる。
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小説の中で描かれる深い母性愛の描写に、思わず涙を禁じ得なかった。
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