鎮南
ちんなん
名詞
標準
文例 · 用例
――既に日露両国の国交は断絶して、黒木大将の率ゆる第一軍は鎮南浦へ上陸し、奥大将の第二軍は遼東半島を襲ひ、金州城を陥れた。
— 牧野信一 『サクラの花びら』 青空文庫
此地で邦人の経営してゐる満洲製粉会社は、原料の小麦に富んでゐるので最も有望な特産工業として知られ、長春、哈爾賓、済南、奉天、鎮南浦等に工場を持つてゐる相である。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
張首明 旦那は鎮南浦の方ですね。
— ――十四の場面―― 『安重根』 青空文庫
鎮南浦の安重根というんです。
— ――十四の場面―― 『安重根』 青空文庫
張首明 ここの新聞社の社長さんも鎮南浦の方ですね。
— ――十四の場面―― 『安重根』 青空文庫
安重根 おやじの安泰勲が倹約家で、少しばかり不動産があってねえ、鎮南浦に残して来た僕の家族は、それで居食いしているわけだが、それも、今では二三百石のものだろう。
— ――十四の場面―― 『安重根』 青空文庫
西に当たってさらに煙の見ゆるは、平遠広丙鎮東鎮南及び六隻の水雷艇なり。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
私は早々に礼をいって大連に渡るべく平壤の西方の港、鎮南浦に向け汽車に乗った。
— ――放浪の末、段ボールを思いつく 『私の履歴書』 青空文庫