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脱兎のごとく

だっとのごとく
表現副詞
1
標準
(at) high speed
文例 · 用例
夕食の少しまえに、私はすぐ近くの四十九聯隊の練兵場へ散歩に出て、二、三の犬が私のあとについてきて、いまにも踵をがぶりとやられはせぬかと生きた気もせず、けれども毎度のことであり、観念して無心平生を装い、ぱっと脱兎のごとく逃げたい衝動を懸命に抑え、抑え、ぶらりぶらり歩いた。
―伊馬鵜平君に与える― 畜犬談 青空文庫
」 と脱兎のごとく、かねて計っていたように、この時ひょいと立つと、肩を斜めに、衣兜に片手を突込んだまま、急々と床の間に立向うて、早や手が掛った、花の矢車。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
つまりそいつは哀れなウィリアム・カーワンを一発で撃ち殺したあと、脱兎のごとく逃げたんですが、カニンガムさんが寝室の窓からその姿を見ておりまして、それにアレク・カニンガムくんも裏口から見たと。
THE REIGATE PUZZLE ライギット・パズル 青空文庫
途端に糸切歯をきりりと鳴して、脱兎のごとく、火鉢の鉄瓶を突覆すと、凄じい音がして※と立った灰神楽、灯も暗く、あッという間に、蝶吉の姿はひらひらとして見えなくなる。
泉鏡花 湯島詣 青空文庫
刄襖林の間をかいくぐりながら、脱兎のごとくに走りつけると、「天誅うけいッ」 声もろともにダッと左右へ、槍先擬していた二人の小者を揚心流息の根止めの拳当てで素早くのけぞらしておきながら、騒然と色めき立った周囲の黒い影をはったと睨めつけて、痛烈に言い叫びました。
京へ上った退屈男 旗本退屈男 第四話 青空文庫
脱兎のごとく消えてなくなったはずのあの町人が、いつのまにかかいがいしいわらじ姿につくり変えて、身ごしらえもものものしいうえに、こしゃくな殺気をその両眼にたたえながら、じっと中のけはいをうかがっているのです。
お蘭しごきの秘密 右門捕物帖 青空文庫
ざまアみろい」 脱兎のごとくに走り去ったのを見送りながら、突如、凛然として手にせる鉄扇を取り直すと、声と共に凄しい一撃が、呆然としてそこに佇んでいる道場主釜淵番五郎のところに飛んでいきました。
江戸に帰った退屈男 旗本退屈男 第九話 青空文庫
――途端、目についたのは脱兎のごとくに迫って来る若侍の姿だった。
佐々木味津三 老中の眼鏡 青空文庫
作例 · 標準
彼は、チャンスが来ると脱兎のごとく駆けつけた。
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危険を察知した動物たちは、脱兎のごとく森の奥へ逃げ込んだ。
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試合開始の合図とともに、選手たちは脱兎のごとくフィールドに飛び出した。
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