突出して
とっしゅつして
表現副詞
標準
especially
文例 · 用例
見ると池の真中に土手のやうなものが突出してゐて、その端の小屋のやうなものの中で何かしら機械が運転してゐるらしい。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
見ると池の真中に土手のようなものが突出していて、その端の小屋のようなものの中で何かしら機械が運転しているらしい。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
ポアッソニエの大通はもう五色の光の槍襖を八方から突出していた。
— 岡本かの子 『売春婦リゼット』 青空文庫
一人の若者が団扇太鼓のようなものを叩いて相手の競争者の男の悪口を唄にして唄いながら思い切り顔を歪めて愚弄の表情をする、そうして唄の拍子に合わせて首を突出しては自分の額を相手の顔にぶっつける。
— 寺田寅彦 『映画雑感6』 青空文庫
ちょっと恵比寿に似たようなところもあるが、鼻が烏天狗の嘴のように尖って突出している。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
銀座二丁目辺の東側に店があって、赤塗壁の軒の上に大きな天狗の面がその傍若無人の鼻を往来の上に突出していたように思う。
— 寺田寅彦 『喫煙四十年』 青空文庫
馬は、滑らないように下面に釘が突出している氷上蹄鉄で、凍った雪を蹴って進んだ。
— 黒島伝治 『橇』 青空文庫
」 と手真似で見せた、与吉は両手を突出してぐっと引いた。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫