渡り掛ける
わたりかける
動詞
標準
文例 · 用例
月は晃々と露もある、停車場のたたきを歩行くのが、人におくれて我一人…… ひとつ映りまする我が影を、や、これ狐にもなれ、と思う心に連立って、あの、屋根のある階子を上る、中空に架けた高い空橋を渡り掛ける、とな、令嬢、さて、ここじゃ。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
今、橋の上を欄干に添って、日本銀行の方へ半ば渡り掛けると、橋詰の、あの一石餅の、早や門を鎖した軒下に、大な立ん坊の迷児のごとく蹲っていた男がむらむらと立つと、ざわざわと毛の音を立てて、鼻息を前にハッハッ獣の呼吸づかい。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
」 とづか/\と橋を渡り掛ける。
— 泉鏡太郎 『みつ柏』 青空文庫