失費
しっぴ
名詞
標準
expenses
文例 · 用例
と言うのは、なまじ格式ばかり三万石の恩典を与えられたために、世上の付き合い、道中の費用なぞ、いたずらに三万石並の失費が嵩むばかりで、実際の収入はその十分の一の三千石にも足らない微禄だったところから、次第次第にふところ工合が怪しくなり出しました。
— 三河に現れた退屈男 『旗本退屈男 第五話』 青空文庫
私たちばかりでなく、すべての罹災者は皆どこかで此の失費と面倒とを繰り返しているのであろう。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
それも其の土地に縁付くならば、どんな面倒な失費もよんどころないが、遠い江戸へ縁付けてしまうのに、そんな面倒をかさねるのはお互いにつまらない事であるから、さしあたっては行儀見習いの為に江戸の親類へ預けられるという体にして、万事質素に娘を送り出してしまいたい。
— 松茸 『半七捕物帳』 青空文庫
私たちばかりでなく、総ての罹災者は皆どこかでこの失費と面倒とを繰返しているのであろう。
— 岡本綺堂 『十番雑記』 青空文庫
都ての失費は皆米の内で償いさえすれば宜いから爾うして貰いたい。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
一本の敷島を煙にしてもそれだけの失費があり、自分の足で歩くのだといばっても、跣足ではあるけない世の中に衣食するものが、得るものがなくてなんで過してゆけましょう。
— 長谷川時雨 『平塚明子(らいてう)』 青空文庫
第一、失費も大変である。
— ――ゴロー三船とマゴコロの手記―― 『ジロリの女』 青空文庫
彼は富める人の如くにも思われぬから、手弁当はとにかくとして、今回の失費の如きをいかにして支払うのか、人ごとながら頭痛にやんだほどである。
— 坂口安吾 『中庸』 青空文庫
作例 · 標準
予定外の接待が重なり、今月はかなりの失費を強いられることになった。
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無駄な失費を抑えるために、家計簿をつけて支出の内容を細かくチェックする。
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古い機材の修理に予想以上の失費がかかり、予算計画を見直さざるを得ない。
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