どや
どや異読 ドヤ
名詞
標準
cheap lodging (especially in a skid row area or slum)
文例 · 用例
浴場へ行って清澄な温泉に全身を浸し、連日の疲れを休めていると、どやどやと一度に五、六人の若い女がはいって来て、そこに居たわれわれ男性の存在には没交渉に、その華やかな衣裳を脱いで、イヴ以来の装いのままで順次に同じ浴槽の中に入り込んで来た。
— 寺田寅彦 『二つの正月』 青空文庫
そんなら皆さん御機嫌よくも云った積りなれどやゝ夢心地なればたしかならず。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
君たちは何をまごまごして居るのか、どんと背中をどやしつけてやり度い思ひだ。
— 太宰治 『諸君の位置』 青空文庫
三等が満員になったので団員の一部は二等客車へどやどや雪崩れ込んだ。
— 寺田寅彦 『静岡地震被害見学記』 青空文庫
玄関の扉をはげしく叩く音――この降るのに誰がまあ、」と思いながら扉を開くと、どやどやと三人ばかり入って来たのは青年、壮年、老年を混ぜて三人の労働者達でした。
— 岡本かの子 『雪の日』 青空文庫
ところがその十字になった町かどや店の前に女たちが〔〕七八人ぐらゐづつ集って橋の方を見ながら何かひそひそ談してゐるのです。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
)犬の毛皮を着たり黒いマントをかぶったりして八九人の人たちがどやどや車室に入って來ました。
— 宮澤賢治 『氷と後光』 青空文庫
ただ不思議に思われるのは、今でもあの単に道徳上の功利的価値だけを目標とした歴史画や、最もバナールな〔banal 陳腐な〕題材を最もバナールな技巧で表現したというだけの無遠慮に大きな田園風俗画などや、一昔前の臨画帖から取り出したような水彩画などが保存されている事である。
— 寺田寅彦 『帝展を見ざるの記』 青空文庫
作例 · 標準
日雇いの仕事を探しに、彼はどやの立ち並ぶ地域を訪れた。
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旅行者にとって、どやは安価な宿泊施設として利用されることがある。
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その通りには、昔ながらのどやがひっそりと営業している。
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