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禄米

ろくまい
名詞
1
標準
文例 · 用例
いいや、なんのためにお禄米をいただいているのじゃ。
毒を抱く女 右門捕物帖 青空文庫
禄米に換算すれば約九十俵である。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
五百石ばかりの禄米があって旗下としてはかなりな家柄である主家が、その数代不運続きでそれがために何時も知行所から無理な金をとり立ててあるので、とても今度は思うように調達ができまいと思った。
田中貢太郎 貧乏神物語 青空文庫
現物の俸禄米を持てあました役人は、これを二束三文に売りはらって、痛飲馬食して持てはやされた。
本庄陸男 石狩川 青空文庫
藩主から定まった禄米をあたえられていたときには、数えどし十九と云えばりっぱな家中の若ざむらいであった。
本庄陸男 石狩川 青空文庫
……ところで先刻の話のつづきだが、彼奴ら、すなわち金貸しどもは、武士から俸禄米を質に取って、金を貸して高利をむさぼり、自身は蓄財し武士たち一統を……」「殿」 と貝十郎はそれには答えず、梅の木の下に佇んだまま、空を見上げ片手を差し出し、掌を上にして呻くようにいった。
国枝史郎 血煙天明陣 青空文庫
というのが、藩の財政|逼迫で、長いあいだ藩士の禄米が借上げになっていた。
山本周五郎 四日のあやめ 青空文庫
そのため狩りの行事なども延期されて来たのであるが、去年(寛保三年)十一月、藩主の監物忠辰が帰国したとき、この借上げを解除し、全藩士の禄米を旧に復したうえ、倹約と尚武の訓令を出した。
山本周五郎 四日のあやめ 青空文庫