鈍らす
にぶらす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to blunt
文例 · 用例
懐疑、躊躇、不信、探りごころ――こういう寒雲の翳は、冥通の取持つ善鬼たちが特に働きを鈍らす妨げのものであった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
そんならその不満を破壊する決心を有するかというと、決心を有さないではないが、常にその決心を鈍らす因襲の思想が頭脳のドコかで囁やいて制肘する。
— ――遺稿を整理して―― 『二葉亭四迷』 青空文庫
反動的な教化団体の組織(希望社その他)や君が代の暗誦、役人の忠君愛国主義鼓吹の講演、闘争を鈍らすための御用スポーツ、こんなのが唯一の文化的施設だ。
— ――ソヴェト同盟の国家体制と日本の国家体制―― 『労働者農民の国家とブルジョア地主の国家』 青空文庫
このことを実践するためにも、逸脱の危険から全運動を守るためにも、先ずわれわれは、全運動の積極性を鈍らす自身および組織内の右翼的傾向と執拗に闘って行かねばならない。
— ――決議によせて―― 『前進のために』 青空文庫
それでなくても、顔の固疾や、脆弱な体質が出足を鈍らすのであったが、着つけない服をつけ、久し振りに靴を穿いて出掛ける時には、まるで大旅行に出て行くように悲壮な気持がしたものであった。
— 原民喜 『冬日記』 青空文庫
」 斉彬は、死の苦痛と闘いながら、呼吸の困難と、頭を鈍らす高熱とに、闘いながら、いつもの如く、静かに云った。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
と云ふ直覺を、自分は酒を飮みながら詰問してゐたのだが、鈍らすことが出來なかつた。
— 葛西善藏 『不良兒』 青空文庫
いまの言葉によれば、自分を思っていてくれる――とのことだが、もしそれが父の十手の鋭鋒を鈍らすための、単なる一時の方便でなく、ほんとにじぶんに恋を感じているのだとすれば――それはまことに困ったことである。
— 新版大岡政談 『魔像』 青空文庫
作例 · 標準
頻繁な使用は、刃物の切れ味を**鈍らす**ことがある。
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彼は、自分の才能を無駄に**鈍らす**べきではない。
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過度な批評は、クリエイティブな意欲を**鈍らす**可能性がある。
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