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全人的

ぜんじんてき
形容動詞
1
標準
holistic
文例 · 用例
楷書は顏眞卿の筆致をほの見せたと言ふのであるが、草書も假名も實に流麗で、その風格は一茶の樣な野趣のおもしろさでもなく、良寛の全人的深遠なものとも違ひ、實に井月の文字は知識的の鋭さによつて引しまり、心の無駄のない言はゞ近代味をもつたものである事であつた。
今井邦子 伊那紀行 青空文庫
その問題を抱擁し、こなし、芸術的表現を与えた作者の、芸術家として純一な、全人的な燃焼と昂揚とに感動させられるのでございます。
宮本百合子 野上彌生子様へ 青空文庫
結婚と云うものに対し、愛の発育と云うものに対し、抱いていらっしゃる貴女の全人的な趣味も其処にかなり多くの起因を持っているのではありませんでしょうか。
――『愛の純一性』を読みて―― 大橋房子様へ 青空文庫
財政がまた膨脹して收入の不足を度々感ずる樣になつてから、渠は自分の生々活動主義をその全人的な立脚地として、何をやつても、人間が人間の全心全力を盡して努力さへすればいいのだと考へ、報酬のすくない筆硯を投げうち、勞力の報酬がずツと多いと思つた鑵詰事業に手を出した。
放浪 泡鳴五部作 青空文庫
義雄は、このにほひが全身を以つて嗅げる限り、自分の神經は、他のもの等の習慣的に鈍り切つたのよりも、また鈍り切らないまでも部分的なのよりも、まだ/\鋭敏に全人的な努力をしてゐるのだと心丈夫に思つた。
放浪 泡鳴五部作 青空文庫
人生に對する態度は今の話の馬の如く、刹那の全人的努力、間、髮を入れない場合にばかり現ずるのですから、そこに萬事が歸着するのです。
斷橋 泡鳴五部作 青空文庫
」勇のこの問ひには少なからぬ冷笑が含まれてゐると義雄は見たが、惡びれずに、「無論、出來たと云つても、僕の刹那的燃燒が全人的に行つた時よりほかに、現實の眞理はないのだ。
斷橋 泡鳴五部作 青空文庫
さうでなければ、全心全力を傾注する、全人的な、最も眞率眞劍な、最も無餘裕な肉靈|合致を悲痛の自我に實現することは出來ないこと。
憑き物 泡鳴五部作 青空文庫
作例 · 標準
全人的な視点から、その問題を解決する必要がある。
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彼女は患者に対して、全人的なケアを提供している。
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全人的なアプローチは、部分的な改善ではなく全体的な向上を目指す。
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