売り飛ばす
うりとばす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to sell off
文例 · 用例
お角さんと余一郎と関係があったか無かったか判りませんが、もし関係があったならば誘い出す方法は幾らもありましたろうから、多分は無関係で、行きがけの駄賃にお角さんかお豊さんかを引っ攫って行って、どこかの宿場女郎にでも売り飛ばすつもりであったろうというのです。
— 岡本綺堂 『怪談一夜草紙』 青空文庫
あとで考えると叔父は私の母を連れ出して散々オモチャにした揚句に、どこかへ売り飛ばすか、又は、人知れず殺すかどうかしたらしい……と思える節がないでもないが、しかしその時の私は顔も知らない母親の事なぞはテンデ問題にしていなかった。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
旧券で買い占めて置いて、新券になったら、読みもしないで、べつの古本屋へ売り飛ばすんだ」「なるほど、一万円で買うて三割引で売っても七千円の新券がはいるわけだな」「しかし、とてもそれだけの本は持って帰れないから、結局よしたよ。
— 織田作之助 『郷愁』 青空文庫
商売といっても家財を店先に並べて古道具屋を出す位で、それも一般家庭に役立つ物は少く、已むを得ず二束三文に売り飛ばすと、あとは商品を仕入れる余裕がないから、屑屋同様になって店を仕舞うという有様であった。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
現状では低価格のノートブックはソニーからのOEMにとどまっているものの、ここから下のジェネラル・マジック関連はソニーを筆頭とする世界のメジャー家電企業に売り飛ばす。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
二人はなんだか気が咎めて、薄っ気味が悪いような気もするので、ぶち殺すか売り飛ばすか二つに一つということになって、それが八蔵の手を渡って、大森の茶屋に売られて行った。
— 大森の鶏 『半七捕物帳』 青空文庫
勇二は先ず塚田の奥様を金造の家へ連れ込み、その明くる晩に文次郎をさそい出して鈴ヶ森で殺してしまい、文次郎から百両の金を奪い取った上に、奥様を東海道筋の宿場女郎に売り飛ばすという、重々の悪事を企んでいたんです。
— 大森の鶏 『半七捕物帳』 青空文庫
」「三上が伝馬で、けさ帰って来てるはずなんだよ」小倉は、三上が伝馬を売り飛ばすか質に入れるかするといった、その、とても実現できそうもない、彼の計画だけはいうまいと決心した。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
作例 · 標準
例句