拳
こぶし
名詞頻度ランク #9628 · 青空 2112 例
標準
fist
文例 · 用例
郷土の名を、わが空拳にて日本全国にひろめ、その郷土の名誉を一身に荷わんとする意気込みが無ければ、とても自身の生れた所の名を、家の屋号になど、出来るものではありません。
— 太宰治 『砂子屋』 青空文庫
僕は今擲ぐらうか今擲ぐらうかと思つて拳固まで固めてゐたんだけれど、罰するのは神様の務めで人間のすることぢやないと思つたからギユーギユーいつて我慢したんだつたが……」 停留場に来るまでにS子の従兄に当る男が彼にこんなことを言つた。
— 中原中也 『分らないもの』 青空文庫
大泥醉の粹背肌、弓手を拳で懷中に蓄へ、右手を延ばして輪を畫くと、手頸をぐいと上げて少し反身のかたち。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
『なぐれ』『たため』『しめろ』雜然たる叫聲の中、殺氣は既に滿ち渡つて、氣早の若者は行成横合から飛び出して、思ひ切り芳の天窓を擲つた、續いて何處よりともなく、拳の雨は彼の頭上に降り注いだのである。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
何という罪のない絵だろうとしばらく眺めていたが、名状の出来ぬ暗愁が胸にこみあげて来て、外套のかくしに入れたままの拳を握りしめて強く下唇をかんだ。
— 寺田寅彦 『障子の落書』 青空文庫
郷土の名を、わが空拳にて日本全國にひろめ、その郷土の榮譽を一身に荷はんとする意氣込みが無ければ、とても自身の生れた所の名を、家の屋號になど、出來るものではありません。
— 太宰治 『砂子屋』 青空文庫
それよかなしきわが心いはれもなくて拳する誰をか責むることかある?
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
その氷河で思い出したが、私が桑港にいるとき、一九二四年九月十八日の夕、新聞の号外売りが、声高く「ラッセン火山大爆裂、シャスタ氷河大融解」と、大の字|尽くしで呼んでいるので、耳寄りに思って買って見ると、いかにもシャスタ山の、氷河融解、大洪水来と、拳大の活字で見出しがついている。
— 小島烏水 『火と氷のシャスタ山』 青空文庫
作例 · 標準
彼は怒りに震えながら、テーブルの下で自分の拳を固く握りしめた。
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小さな子供が、好奇心いっぱいに自分の拳を見つめ、不思議そうに開いたり閉じたりしている。
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ボクサーは、硬く鍛えられた拳で強烈なパンチを放ち、相手をノックアウトした。
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