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黙黙

もくもく
名詞
1
標準
文例 · 用例
そして暫くお互い黙黙として飲んでいたが、やがて娘は思い切ったように、「失礼ですが、ここにお泊りになっていらっしゃるんですの」 信吉も鍵をぶら下げていた。
織田作之助 夜の構図 青空文庫
そして暫く黙黙として、自尊心と自尊心が衝突する火花を散らしていたが、やがて薄井は口を切った。
織田作之助 夜の構図 青空文庫
屍を埋めて日が暮れ、とぼとぼ小屋に戻って行く道は暗く、しぜん気持も滅入ったが、まず今日いちにちは命を拾ったという想いに夜が明けると、もう仇討に出る気持めいてつよく黙黙と、鶴嘴を肩にした。
織田作之助 わが町 青空文庫
あれほど銭勘定やかましかった他吉が、ついぞそのことに気がつかなかったのは、まるで嘘のようであったが、君枝もまた余程うかつで、ただ他吉のいいなりに、只同然の給料で十年黙黙と下足番をして来たのだ。
織田作之助 わが町 青空文庫
薄い鈍い陽の光の中に釣人達は絵に画いた人のように黙黙として立っていた。
田中貢太郎 蟇の血 青空文庫
薄い鈍い陽の光の中に釣人達は絵に画いた人のやうに黙黙として立つてゐた。
田中貢太郎 蟇の血 青空文庫
三人は黙黙として歩いた。
田中貢太郎 藍瓶 青空文庫
黙黙として何人も一|言を発する者がない。
田中貢太郎 仙術修業 青空文庫