概見
がいけん
名詞
標準
文例 · 用例
「どうです」「大概見て来ました」「どこまで降りました」「八番坑まで降りました」「八番坑まで。
— 夏目漱石 『坑夫』 青空文庫
私は、もう照子がどんなことを云ひ出すか大概見当がついたので、焦々して、決してお前の云はうとしてゐることなどには興味は持つては居ないのだが、前置きばかりを勿体振つてする云はれ方が堪らないんだ、といふ風に、眉を顰めて、「何がよツ。
— 牧野信一 『妄想患者』 青空文庫
国権論派の穏和進歩主義たることは以上の一説をもって概見するに足る。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
「大概見当は付いているがね。
— 国枝史郎 『前記天満焼』 青空文庫
「俺には大概見当が付く、水藻を取ると其下に、小平の死骸があるだろう。
— 国枝史郎 『隠亡堀』 青空文庫
またこの家は家内が草双紙好きで、常に他家からも借りて読んでいたから、当時の草双紙は大概見てしまった。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
福助の小町は女なれども道のために身を捧げて毫も惜むことなく凜として動かすべからざる気概見えて頗る好し。
— 三木竹二 『明治座評』 青空文庫
大臣だとか金持だとか、日頃えらい人だと思つて居る人間は、曲りなりにも大概見當はつき、頭の中にははつきりした型があつたが、小説家なんかには、此の世の中で廻りあはうとも思はなかつた。
— 水上滝太郎 『大阪の宿』 青空文庫