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揺蕩う

たゆとう
動詞-五段-ウ行-特殊動詞-自動詞
1
標準
to sway to and fro
文例 · 用例
さす手ひく手の妙、面白の振りの中に錆びた禅味がたゆとうとて珍重されたのは、鯉魚庵の有力な檀越となって始終、道味聴聞の結果でありました。
岡本かの子 鯉魚 青空文庫
「大海に島もあらなくに海原のたゆとう波に立てる白雲」という万葉の歌に現われた「大海」の水はまた爾来千年の歳月を通してこの芭蕉翁の「荒海」とつながっているとも言われる。
寺田寅彦 俳句の精神 青空文庫
軽蔑の影にも似て、それとも違い、世の中を海にたとえると、その海の千尋の深さの箇所に、そんな奇妙な影がたゆとうていそうで、何か、おとなの生活の奥底をチラと覗かせたような笑いでした。
太宰治 人間失格 青空文庫
うず巻く雪けむりの中にその二つの白い影が消えてあらわれて、よれてもつれて、浮くかと思えば沈み、たゆとうかと思えばまた走って、やがて堀部君の眼のとどかない所へ隠れてしまった。
岡本綺堂 雪女 青空文庫
それゆえ、流沙河の水底では、何百かの世界観や形而上学が、けっして他と融和することなく、あるものは穏やかな絶望の歓喜をもって、あるものは底抜けの明るさをもって、あるものは願望はあれど希望なき溜息をもって、揺動く無数の藻草のようにゆらゆらとたゆとうておった。
中島敦 悟浄出世 青空文庫
」 医師は、手早くその用意をしてしまうと、今肉体を去ろうとして、たゆとうている魂を、呼び返すために、巧みに注射針を操って、一筒のカンフルを体内に注いだ。
菊池寛 真珠夫人 青空文庫
ほの白い、たゆとうような曙を前にして、左枝はこの世を去ったのであった。
小栗虫太郎 地虫 青空文庫
さては今しも地平の彼方に没落しようとして、たゆとうている爛然たる、真紅の晩春の太陽よ――。
地に潜むもの 地上 青空文庫
作例 · 標準
煙が空へとたゆとうように昇っていくのが見えた。
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祭りの提灯が、夜風にたゆとうように揺れていた。
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海藻が海底で静かにたゆとう様子は、幻想的だった。
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2
標準
to be fickle
作例 · 標準
彼の返事はいつもたゆとうので、なかなか当てにならない。
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「そんなにたゆとう気持ちじゃ、何も決められないよ!」と友人が言った。
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彼女は二つの選択肢の間で、たゆとう心を抱えていた。
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揺蕩う(たゆとう) — 幻辞.com