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奇縁

きえん
名詞
1
標準
strange coincidence
文例 · 用例
これだけでも既に不思議な恩寵なのに、さらにまた、その本の跋に、この支那文学の俊才が、かねてから私の下手な小説を好んで読まれていたらしい意外の事実が記されてあって、私は狼狽し赤面し、かつはこの奇縁に感奮し、少年の如く大いに勢いづいてこの仕事をはじめたというわけである。
太宰治 惜別 青空文庫
又氏郷は相縁奇縁というものであろう、秀吉に取っては主人筋である信長の婿でありながら秀吉には甚だ忠誠であり、縁者として前田又左衛門利家との大の仲好しであったが、家康とは余り交情の親しいことも無かったのであり、政宗は却て家康と馬が合ったようであるから、此談も些受取りかねるのである。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
なんという奇縁でしょう。
太宰治 皮膚と心 青空文庫
其方とわれとはふとしたる奇縁により、兄弟も及ばざる交を結びたりしが、かの時誓ひし言の葉は、まだえ忘れは致すまいがな。
木下杢太郎 南蛮寺門前 青空文庫
俥がそれなり駆抜けないで、今まで、あの店に居たのは奇縁だ。
泉鏡花 薄紅梅 青空文庫
女子を見ることを嫌ひ給はねばこそ、君はこゝらわたりを彷徨ひて、我は又この邂逅の奇縁を結ぶことを得つるなれ。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
六 牡丹奇縁は小説乍ら、其第十回、魏玉卿が學生中、隣家の美人卞非雲にほれ、合格授職の後、その依然處子たるを娶る敍事に、明朝時代の新婚祕俗を精寫しある故、手當り次第、相似た諸國の事例と駢べて寫し出そう。
南方熊楠 蓮の花開く音を聽く事 青空文庫
然し、恐※して破身の際一身より冷汗を出すは、牡丹奇縁の記事にもあり、源語源氏が紫の上と新枕の條にも「思ひの外に心うくこそおはしけれな、人もいかに怪しと思ふらんとて、御衣を引やり給へば、汗に押浸して額髮もいたうぬれ給へり」と有ば、汗とみる方宜しからうと思ふ。
南方熊楠 蓮の花開く音を聽く事 青空文庫
作例 · 標準
旅先で偶然、小学校の同級生に再会するなんて、まさに奇縁としか言いようがない。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
彼と私が同じ日に同じマイナーな映画を観ていたとは、何か奇縁を感じる。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
私たちは不思議な奇縁に導かれて、こうして出会ったのかもしれない。
幻辭AI · gemini-2.5-pro