いい意味で
いいいみで
表現
標準
in a positive sense of the word
文例 · 用例
いい意味での善良な国民、穏和な意味でのプロレタリアは、実際めいめいのまじめな仕事に真剣に従事している限り、拙速主義の疑わしい知識に飛びついて朝夕心を騒がせ気をいら立てる必要は毛頭ないのである。
— 寺田寅彦 『一つの思考実験』 青空文庫
おまえは全くいい意味で貴族的だねえ。
— 有島武郎 『ドモ又の死』 青空文庫
いい意味での青年の客氣といふものが無邪氣に出るのである。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
いい意味での女らしさとか、悪い意味での女らしさということが今日では大して怪しみもせずにいわれ、私たち自身やはりその言葉で自分を判断しようともしている。
— ――女らしさの昨日、今日、明日―― 『新しい船出』 青空文庫
これからのいよいよ錯雑紛糾する歴史の波の間に生き、そこで成長してゆくために、女は、従来いい意味での女らしさ、悪い意味での女らしさと二様にだけいわれて来ていたものから、更に質を発展させた第三種めの、女としての人間らしさというものを生み出して、そこで自身のびてゆき、周囲をも伸してゆく心構えがいると思う。
— ――女らしさの昨日、今日、明日―― 『新しい船出』 青空文庫
私のはじめての小説が発表されてから、母は、自分の満たされなかったいい意味での好学慾と、わるい傾向としての学問的世間的虚栄心とをごったまぜして、情熱的に私に集注しはじめた。
— 宮本百合子 『母』 青空文庫
そういうのは極めて自然な気持で、人生に対する見方や、気持の上に、あるいい意味での余裕ができた時に、そういう興味が起るもののような気がします。
— 宮本百合子 『十年の思い出』 青空文庫
そのことを考えると、私は今何だかいい意味でだが笑えて来る。
— 宮本百合子 『窪川稲子のこと』 青空文庫
作例 · 標準
彼は変わり者だが、いい意味で独特の視点を持っている。
この製品は期待外れだが、いい意味で予想を裏切った。
新人だけあって失敗も多いが、いい意味で素直だ。
その映画は予測不能だが、いい意味で退屈しなかった。