紫禁
しきん
名詞
標準
文例 · 用例
」 はるかに紫禁城を眺めている横顔の写真。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
ただ紫禁城の内苑に、今を盛りの芍薬の花が黄に紅に咲いているばかり。
— 国枝史郎 『沙漠の古都』 青空文庫
十三 北京 甍の黄色い紫禁城を繞った合歓や槐の大森林、――誰だ、この森林を都会だなどと言うのは?
— 芥川龍之介 『雑信一束』 青空文庫
僕の上海を去らんとするに当り、ジョオンズ、僕の手を握って曰、「紫禁城は見ざるも可なり、辜鴻銘を見るを忘るること勿れ。
— 芥川龍之介 『北京日記抄』 青空文庫
葉巻を啣えて殿上に立てば、紫禁城の黄瓦、天寧寺の塔、アメリカの無線電信柱等、皆歴々と指呼すべし。
— 芥川龍之介 『北京日記抄』 青空文庫
このお宅は北京でもずつと町のはづれで紫禁城の後の方のかなり離れたところにありました。
— 小林古徑 『北京「可園」のスケッチ』 青空文庫
再び口を開いたとき、その口調はより穏やかで、紫禁城で行われた典雅な言葉遣いになっていた。
— C. スミス C. Smith 『西洋科学は素晴らしい』 青空文庫
あの紫禁城や天壇に用いられている黄色や紫や、緑の甍を焼く仕事は、今もなお盛であって、支那という名が「陶器」を意味するのは、故なきに非ざるのを感じます。
— 柳宗悦 『北支の民藝(放送講演)』 青空文庫