幻辞.com

寸心

すんしん
名詞
1
標準
文例 · 用例
「ええ、君勇じゃないんです」「梶君ではむろん、ないでしょう」 かつはほっとし、かつは一寸心配しながら、小田は言った。
織田作之助 それでも私は行く 青空文庫
不良中学生にしては何と内気なと紀代子は笑ったが、彼の美貌は一寸心に止り、誰それさんならミルクホールへ連れて行って三つ五銭の回転焼饅頭を御馳走したくなる様な少年だわとニキビだらけのクラスメートの顔をちらと思い浮べた。
織田作之助 青空文庫
博奕で二百円もうけたことを想い出して一寸心が慰った。
織田作之助 俗臭 青空文庫
不良中学生にしてはなんと内気なと、紀代子は嗤って、振り向きもしなかったが、彼の美貌だけは一寸心に止っていた。
織田作之助 青春の逆説 青空文庫
やがて日の暮るまで尋ねあぐんで、――夜あかしの茶飯あんかけの出る時刻――神樂坂下、あの牛込見附で、顏馴染だつた茶飯屋に聞くと、其處で……覺束ないながら一寸心當りが付いたのである。
泉鏡花 夜釣 青空文庫
やがて日の暮るまで尋ねあぐんで、――夜あかしの茶飯あんかけの出る時刻――神楽坂下、あの牛込見附で、顔馴染だつた茶飯屋に聞くと、其処で……覚束ないながら一寸心当りが着いたのである。
泉鏡花 夜釣 青空文庫
友と我との間に擇ばんは、一にアヌンチヤタが寸心に存ず。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
黄色な包が結び畢つた時一寸心持が晴々した。
長塚節 菜の花 青空文庫