小童
こわっぱ異読 こわらわ・こわらべ
名詞多音語
標準
boy
文例 · 用例
坐睡をせぬまでも、十三歳やそこらの小童だから、眼の皮をたるませて退屈しきって居るべき筈だのに、耳を傾け魂を入れて聞いて居た様子は、少くとも信長や自分の談論が解って、そして其上に興味を有っているのだ。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
小童を手伝わして食卓を撤したあと、袖をかき合せて夜風の竹の騒ぐ音を身にしませ乍ら、田氏はなるたけ夫の感情を刺戟しないようさりげなく云った。
— 岡本かの子 『荘子』 青空文庫
嘗て飛騨の山中に独りぼつちを悦んで居た小童の心は再び吾に帰つたのであつた。
— 村山槐多 『悪魔の舌』 青空文庫
小童の絹の紐もて飾りて牽き往きしに、經を聽かせ水を灌せられぬれば、今年中はいかなる惡魔の障碍をも免るゝならん。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
手紙を僧都の召使の小童に持たせてやった。
— 若紫 『源氏物語』 青空文庫
竜頭鷁首の船はすっかり唐風に装われてあって、梶取り、棹取りの童侍は髪を耳の上でみずらに結わせて、これも支那風の小童に仕立ててあった。
— 胡蝶 『源氏物語』 青空文庫
この猴力強く動作|捷く牙固ければ、敵として極めて懼るべきも、幸いにその働き自身を護るに止まり進んで他を撃たず、その力ほど闘志多かったら、二、三百猴一組になって来るが常事ゆえ、土人の外出は至難で小童の代りに武装した大人隊に畑を番せしめにゃならぬはずだ。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
遠くてよくはわからないが、年のころならまず十七、八歳、面長中肉江戸型の美貌はまことに輝くばかりで、そばに控えた父先生の神宮清臣、ひとひざ下がって介添え役の小童。
— へび使い小町 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
「俺に意見しようなて、百年早いんだよ、この小童が!」と悪役が吐き捨てた。
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迷い込んできた小童を捕まえて、村の入り口まで送り届けてやった。
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山賊の頭は、自分の前に立ちはだかる勇敢な小童を見て、不敵に笑った。
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