駆通
かけるとおり
名詞
標準
文例 · 用例
そこで欄干に凭れかかって煙草を――つい橋袂に酒場もあるのに、この殊勝な心掛を刎散らして、自動車が続けさまに、駆通る。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
」 すれ違って一人、溌剌たる大魚を提げて駈通ったものがある。
— 泉鏡花 『七宝の柱』 青空文庫
大約三四町も駈通して、もう大丈夫だらうと思ツて、自分は立停ツて吻と一息した。
— 三島霜川 『水郷』 青空文庫
無暗に駈通しに駈けまして、五里足らずの道でございますが、恐いが一生懸命、疵持つ足に笹原走ると、草臥を忘れて夜通し無暗に逃げて、丁度大沓へ掛って来ますると、神通川の水音がどうーどっと聞える。
— 三遊亭圓朝 『敵討札所の霊験』 青空文庫