往
往
名詞
標準
文例 · 用例
あがり口の浅い土間にあるげた箱が、門外の往来から見えてる。
— 伊藤左千夫 『老獣医』 青空文庫
先生いう、僕も書生時分には月に一回位は往かねばならぬ様に往ったことがあるが、同じ奴の所へ二度往ったことは無かった。
— 伊藤左千夫 『正岡子規君』 青空文庫
もっとも人物評や作物評には、精察で峻励という常筆法でやられたゆえ、往々|酷に過ぎるなきやと思われた事もないではなかったが、無情は有情の極ということもあるから、こういうことは酷と思う方が無理であろう。
— 伊藤左千夫 『正岡子規君』 青空文庫
長塚はしばらく滞京して毎日の様に先生の所へ往っている。
— 伊藤左千夫 『正岡子規君』 青空文庫
吾輩の所へもやってきたので相携えてまた根岸庵へ往った。
— 伊藤左千夫 『正岡子規君』 青空文庫
妻は男共をおこしに往った。
— 伊藤左千夫 『牛舎の日記』 青空文庫
予も起きて往て見ると母牛のうしろ一間許はなれて。
— 伊藤左千夫 『牛舎の日記』 青空文庫
予は勿論有毒なものではあるまいから喰いたいならそちらへ持て往て喰えと命じた。
— 伊藤左千夫 『牛舎の日記』 青空文庫