暮鐘
ぼしょう
名詞
標準
twilight tolling of a bell
文例 · 用例
幽かに聞える伝通院の暮鐘の音に誘われて、塒へ急ぐ夕鴉の声が、彼処此処に聞えて喧ましい。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
青帙悲遺響 青帙遺響を悲み、紅爐愛暮鐘 紅炉暮鐘を愛す。
— 河上肇 『閉戸閑詠』 青空文庫
この中には『星落秋風五丈原』『暮鐘』などが含まれてある。
— 土井晩翠 『新詩發生時代の思ひ出』 青空文庫
閑雲野鶴空濶く風に嘯ぶく身はひとり月を湖上に碎きてはゆくへ波間の舟ひと葉ゆふべ暮鐘に誘はれて訪ふは山寺の松の風。
— 土井晩翠 『天地有情』 青空文庫
下巻は浅草観音堂の屋根に群鴉落葉の如く飛ぶ様を描き、何となく晩秋暮鐘の寂しきを思はせたるは画工が用意の周到なる処ならずや。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
急に暮鐘の音に驚かされて、丑松は其処を離れた。
— 島崎藤村 『破戒』 青空文庫
光岳寺の暮鐘が響き渡った。
— 島崎藤村 『千曲川のスケッチ』 青空文庫
七月七日は、七夕に因み、玉※の暮鐘の絵を床に、紹鴎のあられ釜を五徳にすえ、茶入れは、初花の肩つきが用いられた。
— 第十分冊 『新書太閤記』 青空文庫
作例 · 標準
暮鐘の音が夕闇の中に響き渡ると、一日の終わりが近づいていることを実感する。
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遠くの寺から聞こえてくる暮鐘が、家路を急ぐ人々の背中を優しく押しているようだ。
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山寺の暮鐘を聞きながら、静かに沈みゆく夕日を眺めていた。
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